教え過ぎないこと~考える力を高めるために

賢くなる算数~学研、宮本算数教室

わたしは、長男コウが3才になった頃から自宅で細々と某通信教育の添削の仕事をはじめました。

大学受験向けのものです。

はじめたばかりの頃、間違えている問題の添削をする際に、答えまで書いてしまうことがありました。もちろん、注意されます。

ヒントを与えるだけに留めてください。

と言われました。

これは、添削の仕事をする時だけでなく、自分の子どもを教える際にも重要なことだと思います。

大切なのは、子どもに考えさせることです。

わたしたち親は、子どもにわからないと言われた問題を一通り解説して、自己満足に浸ってしまいがちですが、それでは、子どもの思考力は伸びません。

もちろん、国語や理科で、単に知識不足で解けない問題は教えていました。ついでにその周辺知識を強化するために、その分野に関する本(学習漫画)を与えたりしていました。

問題を読み直す

ヒントを与えるのは難しいので、取りあえず、国語の読解問題や、算数の文章題で、わからないと言われた時には、もう一度、問題を読んでもらっていました。8割以上の場合は、これで解決しました。

算数については、問題文に書かれている条件を読み飛ばしていただけのことが多かったですし、国語も読み直すだけで解けることが多かったです。

算数のヒント

算数の場合、読み直してもわからない時は、問題文に書かれている内容について質問します。例えば鶴亀算であれば、

「カメが何匹いるの?」

「カメの足は何本?」

「カメの絵を書いてみてくれる?」

といった感じで、問題文の絵や図、数列では表などを描くように誘導します。

誘導しても問題文を絵や図に表せない時には、具体物を用意して、問題文に書かれている通りに、動かしてもらいます。

例えば、場合の数の、数の並べ替えの問題であれば、問題文と同じ枚数の数字のカードを渡して、実際に並べてもらっていました。

具体物を用意してもダメな場合は、また別の日に取り組むか、更に踏み込んだヒントを与えました。これは、どちらが良いかは子どもの性格によると思います。

わが家では、長男コウにどっちがいいか聞いていました。だいたい、

「もう少し考えて、わからなければ教えて」

という答えが返ってきました。

更にヒントを与える場合

A(問題文で与えられた条件)ならB、

BならC(解答)

と考えれば解ける問題なら、

まずは、Bを導く過程を示します。

それでも無理ならC(解答)まで解説することになります。

長男コウの場合は、最後まで解説した問題は、もう一度、忘れた頃に取り組んでも、解けないことがほとんどでした。

少しだけ記憶に残っている1週間後ぐらいに、再挑戦していました。

ただ、一度は解き方を解説してもらった問題なので、本人のプライドからなのか、粘り強く長時間考えて答えに至ることもありました。

じっくり考えて解けた問題は、長期に渡って覚えており、類題にも対応できるようになっていました。

基本的な問題集を使う

解けない問題の多い分野については、更に基本的な問題集を用意して取り組みました

よく使っていたのがエム・アクセスの問題集です。やさしい問題の割合が多く、基礎的な理解を深めながらの演習に適しています。また、分野毎に、1冊ずつに分かれているので使いやすかったです。

エム・アクセス 算数

エム・アクセス

 

賢くなる算数

問題文に書かれていること以上のヒントを与えるのは、難しかったです。聞かれてから、しばらく考える時間が必要でした。

答えではなく、ヒントが最初から書かれている問題集も世の中にはあります。長男コウは、4年生から、学研の賢くなる算数に取り組んでいました。

賢くなる算数~宮本算数教室

これは、見開きの左ページに問題が書かれていて、右ページもしくは次のページにヒントが与えられています。毎回ヒントを考える必要がないので親は楽でした。

「こんな風にヒントを与えるといいんだ」と感心させられることも多く、参考になりました。

以前は、一月毎に冊子が4冊ずつ送られて来ていたのですが、今はアプリになっているようです。

賢くなる算数~学研、宮本算数教室

 

1~48までが、基礎コースで、49~96までが、応用コースです。

基礎コースの1を無料で試せるようです。

興味のある方は、是非。お勧めです。

アプリより冊子の方が使いやすいような気がしますが・・・

冊子は現在、こちらで販売されているようです。

https://gakken-mall.jp/ec/plus/pro/disp/1/3100002509

国語のヒント

国語の読解問題で、読み直してもわからない場合は、その抜き出された作品の本を図書館で借りてきて、最初から最後まで読んでから、もう一度、取り組んでいました。

低学年のうちは解きはじめる前から本(作品の全文)を読んでいました。

そうすることで、登場人物の背景もよくわかり、解けることが多かったです。

文中の答えの部分を教えてしまう

だいたい、小学生向けの読解問題といえば、答えが文中にあって、その部分をまとめれば、○がもらえる問題が多いです。

ついつい、聞かれれば、答えの部分を教えてしまいます。わたしもそうでした。

でも、この方法では、とんでもないことになります。

毎月の塾のテストはなんとかなりましたが、

6年になって、甲陽の国語の過去問を解いてみると、20点にもなりません。甲陽では文中から抜き出して答えるタイプの問題は、ほとんど出題されなかったのです。

焦りました。国語が20点では、他の教科が満点でも合格は難しいでしょう。

 

一応、4、5年の頃から、

「筆者の一番言いたいことは?どこに書いてある?」など、たずねるようにしていましたし、すぐに答えを教えていた訳ではありません。

下記のような国語の読解のテクニック?のようなことも試していましたが、

6年の春頃には、甲陽の国語には全く歯が立たなかったです。

キーワード、作者の意図に目する

論説文や随筆では、何度もでてくる言葉を○で囲む、筆者の考えの書かれている部分に線をひく、などの方法があります。

また、逆接の接続詞(しかし、など)のあとに重要なことが書かれている場合が多いので、逆接の接続詞を○で囲むなどのやり方もあります。

心情語には、+、-、△

小説では、心情語に+、-、△をつける方法があります。

ポジティブな心情を表す言葉には+、ネガティブな心情を表す言葉には-、どちらでもない場合には△を文中につけておくのです。

長男コウは読むことに集中すると、線をひいたり、記号をつけるのを忘れてしまっていたので、コウにはこういった方法はあまり向いていませんでした。6年の秋以降は、こういった文中に線をひいて読むことは、していませんでした。

ふくしま式

甲陽の国語には、言葉の言い換えや、登場人物の心情を問う問題が頻出なのですが、

そういった問題の傾向に対応出来る力がつきそうな市販の問題集が、この「ふくしま式」でした。

ふくしま式

わが家では、コウが4年生の頃から、少しずつ、ふくしま式の問題集を購入してはいたのですが、

本気で取り組んだのは6年になって、甲陽の国語の傾向を知ってからでした。

小学3年生頃から、取り組めるようです。

甲陽を考えている場合は、小学校中学年頃から、解いておくと、良いのではないでしょうか。

作品の全文を読む

結局、コウの国語力アップに確実に貢献したものは、読書だったと思います。大量の読書経験があったからこそ、様々な対策の末、何とか甲陽の国語が解けるようになったのだと思います。

国語の受験対策をしていて感じたのは、色々なテクニックを教えてもらったり、志望校の出題傾向に慣れたとしても、それを使いこなせるだけの素地がないと、どうにもならないということです。

かなりの状況判断力、語彙力、表現力が必要とされることを痛感しました。私は長男の場合しか知りませんが、もともと持っている力で、受験の対策をした後の得点に差がつくのではないでしょうか。

長男の場合は、塾の志望校別特訓、夏期講習のおかげで(自宅でも多少、対策をしました)10月には過去問で7割以上得点出来るようになりましたが。

国語力を上げるには、大量の読書がやはり有効なのではないでしょうか。

長男は6年の時にも親の目を盗んで、何冊もの本を読んでいました。

なので、国語のヒントとしては、作品の全文、更に同じ作者の本を何冊か読ませるのが長い眼で見て、ベストな方法かと思います。

作文

あと、表現力を磨くために、地味ですが、作文に取り組んでいたことも、良かったのではないかと思います。

長男コウは、5,6年の2年間、Z会の作文コースにもお世話になっていました。

甲陽の国語では、文中の言葉の言い換え(○○とはどういうことですか?)、また登場人物の行動から心情を述べる問題が頻出です。適切な文章を自分で考える必要があります。

おそらく、自分で考えて文章を書く練習をしていた子どもの方が、得点しやすかったのではないかと思います。